100年前も溶岩でくっついた島があった ~桜島:大正の大噴火~
昨年の2013年末、西之島に新島が出現。
その後活発な火山噴火活動による溶岩噴出で西之島と新島が合体し、
1つの島になったのは記憶に新しいと思います。
(海上保安庁HPより引用。クリックで海保HPへ飛びます)
ちょうど100年前、やはり活発な火山噴火による溶岩でくっついた島がありました。
鹿児島県の桜島です。
(1996年撮影。この頃は噴火がとても小さく穏やかな姿を見せている)
1914年1月12日、桜島が大噴火しました。
噴煙は高度8,000mに達し、大量の溶岩と火山灰を噴出。
同じ日には大地震も起き、噴火と地震で多くの人が犠牲になりました。
1ヶ月以上続いた噴火で、麓では灰が人の背丈以上も積もり、
その灰は東京まで届いたそうです。
溶岩流は島の東西で流出。
当時文字どおり「島」だった桜島は、
東側から噴出した溶岩流により大隅半島と陸続きになりました。
(1996年撮影。今でもむき出しの大正溶岩流。安山岩)
2013年後半、桜島が久しぶりの中規模噴火を起こし、噴煙が5,000mに達しました。
現在も気象庁の噴火警戒レベル3(入山規制)と、国内でもっとも活発な桜島。
今後、どんな大きな噴火が待っているかわかりません。
大正の噴火から100年。
特設ページも設けられ、桜島の歴史や防災が学べます。
火山噴火は1つの事例を知ると、他にも適用できることがあるので、
これを機会に是非一度、この特設ページを訪れてみてください。
もちろん、現地に行くことを一番お勧めしますが。
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