地球はヒビの入った卵
ここに、生たまごがあります。
たまごの殻には、ヒビが入っています。
ヒビが入っているだけでは、
とくに何も起こりませません。
ヒビにちょっと力を加えてみましょう。
するとヒビが「割れ」に変わり、
そして、白身がつるんと飛び出します。
これを地球に置き換えます。
今見た、「割れ」は地震です。
そして白身が飛び出すのは火山活動です。
地球って、あんな小さいたまごと同じなの?
それを知るために、「地球ってどうなってるの?」
を見ていきましょう。
地球にサクッと包丁を入れると、
なかはこのようになっています。
たまごの殻の部分にあたるのが「地殻」です。
たまごの殻でなく「地球のカラ(殻)」
なので「地殻」ですね。
そして、白身の部分は「マントル」、
黄身の部分は「核(かく)」または「コア」、
といいます。
地球は大きすぎて割ることができないですが、
このような構造になっていることが研究でわかっています。
そして、見ることはできないので、
私たちが見ることのできる
構造の似た「たまご」というものに、
地球はよくたとえられます。
実際にはもちろん違います。
とくに違うのは、殻のあり方です。
たまごの殻はヒビが入っていてもそれだけですが、
地球の殻は、ヒビが入っているうえに、
それぞれの殻が動いているのです。
ですから、地球の場合ヒビというより割れ目ですね。
殻、つまり地殻ははそれぞれ
押したり、引いたり、
ぶつかったり、もぐったり、
すれ違ったり、立ち止まったり、
その境目(さかいめ)で、いろーんな動きをしています。
その、いろんな動きをしている境目で、
いろんな地球の現象、
地震や火山噴火が起きるのはもちろん、
大きな山脈ができたり、
新しい地殻が産まれたりしています。
このように、地殻の動き(境目の状態)は
地球を知るうえでとーっても重要な前提ですので、
ぜひ、しっかりと覚えておいてくださいね。
たまごの中身の、白身や黄身に相当する、
マントルやコアのおはなしは、
また別の機会にいたします。
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