海の中でも軽いものほど遠くに飛ぶ
小石と砂と灰を一緒に片手にもち、
人の迷惑にならないように軽く投げてみてください。
小石は結構手前でゴロンと落ちます。
砂はぱぁっと広がって落ちていきます。
そして灰は、空気中にサーッと広がり、
風があればどこまでも飛んで行ってしまいそうです。
さてここで、陸から海に、さっきと同じように、
小石と砂と灰を一緒に撒いたとしましょう。
それぞれは、どのように広がっていきますか?
実は、海のなかでも空気中と同じように
小石・砂・灰は広がっていきます。
絵で描くとこうなります。
ここからわかることはなんでしょう?
そうです。
海の中では、海底に積もった土砂は、
陸から離れるほど粒の大きさが小さい、
ということがわかりますね。
土砂が積もることを堆積(たいせき)といいます。
海の中に積もった土砂を海洋性堆積物といいます。
ごくごく基本的な海洋性堆積物のこの振る舞い。
まずはこれを、おさえてください。
次回以降は、その応用編のおはなしです。
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