火山たちのあれから10年
大きな噴火からちょうど10年を迎えた火山があります。
前におはなしした、2000年3月噴火の有珠山(北海道)。
そして、2000年6月月噴火の三宅島(伊豆諸島)。
有珠山の話題のとき、
「覚えている人の方が少ないかも」
と書きました。
これは、三宅島のせいです。
三宅島は、話題が盛りだくさんでした。
大きな噴煙。
全島避難。
山頂の大陥没。
火山ガス。
毎日毎日メディアが三宅島の情報を流し、
有珠山の噴火はみなさんの記憶から
すっかりなくなりました。
確かに噴火の規模は三宅島の方が大きかったです。
メディアとしては視聴率のために
そちらを取り上げるのは普通のことかもしれません。
でも、それがために、メディアに出なくなった被災地の、
復興支援に影響があるのはマズイと思います。
幸い、多くの苦労があったとは思いますが、
有珠山の周辺の町は無事復興しました。
三宅島は、未だ復興途上といっていいでしょう。
有毒な火山ガスが何年も放出されていたため、
人々が長期間、島に戻れなかったからです。
現在も、火山ガスが一部で出続けているため、
立ち入り規制区域があるようです。
ほぼ同時期に大きな噴煙を上げた2つの火山。
その10年後の違いはこんなにも大きいのですね。
ちなみに筆者は、三宅島にはかかわってません。
というか、関わらせてもらえませんでした。
そのおはなしはまた次回。
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