地球を覆う2種類の殻
地殻のおはなしを以前しました。
たまごの殻、ってやつですね。
たまごでは、殻の厚みが場所によって
大きく異なることはありません。
しかし、地球の殻は違います。
厚い地殻と薄い地殻の2種類があるのです。
私たちが乗っている地面である地殻、
これを、大陸地殻といいます。
地面でないところは海です。
海を乗せてる地殻を海洋地殻といいます。
さて、ここで突然ですが、
大きい氷と小さい氷を、
透明の容器に入れた水の中に入れてみてください。
どちらも、ぷかっと浮いたと思います。
どちらの氷が水面から大きく顔をだしてますか?
はい、そうです。大きい氷ですね。
では次に、水面より下を見てください。
どちらの氷が深くまで潜ってますか?
はい、またまた正解。大きい氷ですね。
実はこれが、地殻の特徴をよく表している実験なんです。
大きい氷は大陸地殻を、
小さい氷は海洋地殻を表します。
なぜでしょう?
大きい氷が水面より上に出ている部分を、
日本の陸地に置き換えてイメージしてみてください。
日本全体をイメージしてくださいね。
さあ、見えてきました。
遠方にそびえるのは…
山です。
山脈ですね。
大陸地殻が突出している部分は山なんです。
大きな山の下は、深くまで地殻があることが、
調査でわかっています。
つまり、上に大きく出ている分だけ、
地下深くまで地殻がある、ということがわかります。
ですから、海洋地殻は 海の下にある=つまり突出してない。
だから地下も深くまで地殻はないのでは?
という想像ができます。
この想像通り、
これも調査で海洋地殻は薄いことがわかっています。
今回は概念的なおはなしでしたが、
地殻は厚いの(大陸地殻)と
薄いの(海洋地殻)があるんだということは、
地球を理解するのにとっても大事なことなので、
ぜひ記憶していてくださいね。
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