20161228茨城県北部の地震付近の棚倉構造線
2016年12月28日、仕事納めで気の抜けた夜を迎えた時間に、茨城県北部でM6.3の地震があり、
高萩市で最大震度6弱を記録しました。
今回の地震の震源の近くには、棚倉構造線というのがあります。
(産総研「活断層データベース」より引用)
棚倉構造線は、断層面が地上から地下へ東に向かって延びている逆断層とされています。
この断層付近では、地震の前まで小さな地震が続発していました。
下図では、気象庁震度データベースから抽出した、2016.6.27-2016.12.27の震度1以上の地震をプロットしています。
今回の地震は深さ11kmで、この深さの地震は上図では赤い点で示されています。
この赤い点も余震分布も、棚倉構造線(活断層)に平行していることから、
この活断層の地下で起きた地震の可能性があるのではないかと個人的に思います。
(筆者の独り言:
この図を抽出したら、西側にやはり並行して深さが深めの地震が起きていることが見えました。
ちょっとキモチワルイですねぇ・・・。
もしかしたら、これこそ棚倉構造線で、今回の地震を起こしたのは、
棚倉構造線と平行した別の断層か、はたまた、棚倉構造線の雁行断層かもしれません。)
東側が隆起する逆断層で活動度は低いと言われていましたが、
今回の地震はなんと正断層でした。
学者も「え?正断層!?」と思っているようです。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災;3.11)の影響というのは、まだまだ想定外が続きそうです。
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