都会の散歩のしかた~台地・放水路編~

2020/05/09

マニアック散歩の基本姿勢

じおじぃ
じおじぃ
じおじぃ・もじおのマニアック散歩の冒頭に必ず記すので、わかっている人はすっ飛ばしてよいぞ
  • 下を向いて歩こう
  • 気になった道は突き進もう
  • 微妙な高低差をとらえよう
  • 古いものはガン見しよう
  • 復習でマニア度を上げよう

微妙な坂に気づく

じおじぃ
じおじぃ
下を向いて歩くと、たくさんのことに気づけるのじゃ
でも、電信柱とか人にぶつかっちゃいそうでコワイよ
車にでも轢かれたりしたら大変だし・・・
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そりゃそうじゃ
では、下を向かないでもマニアックなものに必ず気づける秘策を教えよう
「微妙な坂道に気づく」
ことじゃ。
微妙な坂って?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
例えばこんな坂じゃ

じおじぃ
じおじぃ
やや離れたところでしゃがんで望遠で撮っておるから上り下りが見えやすいが、普通に歩いていたら気づきにくい坂道じゃ
黄色い矢印があるけど、なに?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
微妙な下り坂と微妙な上り坂の境目じゃ
こういう部分がオモシロイのじゃ
見逃しちゃいかんぞ
どうして?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
じおじぃのマニアックイズ夏の軽井沢 穴場探訪~鬼押出しを2倍楽しむ③」で、自分で言ってたじゃろ
流れた溶岩を前にしてもじおが言ったのは・・・
えっとー・・・
あ!
「水は低いところに流れる」だ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そうじゃ
だから、下り坂と上り坂の境目や、下り坂の終点というのはアヤシイのじゃぞ
そうだね!
さっそく行ってみよう!
もじお
もじお

じおじぃ
じおじぃ
ほっほう
左側に下水道のマンホールがあるな
ますますアヤシイ
じおじぃ!
ほっそい道があるよ!
もじお
もじお

じおじぃ
じおじぃ
本当じゃ
ずいぶんまっすぐに伸びておる
ゆくぞ、もじお
うん!
もじお
もじお

古いものに気づく

じおじぃ
じおじぃ
ここで気づくことはなんじゃ
動画じゃなくても質問が唐突だなぁ・・・
もじお
もじお
えっとー・・・
なんか古そうな石垣があるよ
それにあちこちに苔(コケ)がびっしり生えてる
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
すばらしい観察眼じゃ

下にあるものに疑問をもつ

じおじぃ
じおじぃ
さらに、左側はずぅっと側溝のフタじゃ
マンホールもかなりある
ということは?
え、えっとー・・・
石垣は堀とかに使われてるし、苔は湿度の高いところに生えるし・・・
それに、側溝にマンホールときたら・・・
この下に水が通ってるの!?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
大正解じゃ
へぇ~
この下に川が流れてるなんて・・・
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
誰が川などといった
早とちりはいかん
ワシはちと前に「ずいぶんまっすぐ伸びておる」と言ったじゃろ
あ、そういえば確かに
川はふつう、くねくね曲がってるもんね
まっすぐな水の道ってなぁに?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
用水路や放水路じゃよ
用水路に放水路?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
用水路というのはなぁ
畑や田んぼに水を引いたり、そこが住宅街になったら生活用水として使ったりした、人工の水路じゃ
放水路というのは田畑から集まった不要な水や生活用水を排水する、人工の水路じゃ

昔水路だったことがわかる典型景色

ん?
なんかおかしいね?
道からずいぶん高いところに入口があるよ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
これぞまさに、水路発見のヒントとなる画じゃよ
よくみると両側の家々のドアは玄関じゃなくて裏口じゃろ
このような場所では昔から、水路にそって家を建てるが、玄関は水路の反対側で、家の裏から水路にアクセスできるようにこういう造りをしているのじゃ
なるほどぉ!
水路と同じ高さにドアがあったら、水量が増したときに家の中に流れ込んできちゃうもんね!
だから少し高くなってるんだ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
水路にフタをしていない時代の名残じゃな
今は、家の建て替えが多いから、こういう懐かしい景色を探すのも大変になってきてしまった

放水路の終点

あれ?
終点は緑道に垂直にぶつかってる
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
われわれは写真の左側から来たが、ここはまさに川の上なのじゃよ
川の上???
どういうこと? 緑地だよ?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
これについては別のマニアック散歩で解説するが、この手の緑道は大抵、河川なんじゃ
つまり、放水路を流れた水は、この河川に排水していたことがわかるな
放水路も河川も今はフタをされているが、これらを「暗渠(あんきょ)」というんじゃよ
暗渠
なんか聞いたことある
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
今日の散歩はこれで終わりじゃ
最後に、家に帰って古地図で復習するぞ
これは大正時代のこのあたりの地図じゃ

あ!
ホントだ!
川が流れてる!
でも、水路のあった場所に道の表示はないねぇ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
じゃが、水田のマークがあるじゃろ
今回見つけた水路が、水田の排水用であったことがわかるな
ちなみに、地図記号は時代で変化しておるから気をつけるのじゃぞ
へぇ~
ぷらっと歩くだけで、都会もこんなに楽しいんだ
じおじぃ、また散歩に連れてってね!
もじお
もじお