令和6年能登半島地震の震央位置の時間変化

2024/01/04

2024年1月1日午後4時10分に、最大震度7、気象庁マグニチュード=M7.6(国際的なマグニチュード=モーメントマグニチュード=Mw7.5)、能登半島東北部の深さ16kmで地震が発生しました。
同じ活断層型地震である、1995年兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)や2016年熊本地震のM7.3より大きく、やはり同じく活断層型地震の1891年の濃尾地震(M8.0)に次ぐ巨大地震でした。
つまり、今生きている人が遭遇する一番大きな活断層型地震です。
(復習ですが、3.11は海溝型地震、つまりプレート境界で発生する地震です)

地震のメカニズムは速報で続々と出始めましたが、詳細解明のためにこれから研究者がさらに精緻な分析をしていくでしょう。

日本海側は、それほど長くはない活断層が、海岸線に沿って多数存在します。
今回の地震は、その余震分布が長さ150kmに亘ることから、活断層1つが動いたのではなく、複数がほぼ同時に動いたと解釈するのが妥当そうです。
(しつこいですが、詳細な解析は進行中なので、今後の研究成果を待ちましょう)。

ここでは、小難しいことはさておき、複数の活断層が連動する地震の震央(震源位置を垂直に地表に延ばしたもの)の時間分布(時間が経つにつれてどう震央位置が変わっていったか)を示します。

使用したデータ&画像は、気象庁の震央分布です。
gifアニメの表示時間は、2024年1月1日16:01~21:10の5時間。
画像は、1-2枚目と2-3枚目の間が5分間、それ以降は10分間で起きた地震の震央です。
プロットした震央は、地震の規模に関係なくすべて表示しています。

ゆっくり見たいという方や、せっかちを自称する方向けに、gifアニメがめくれる速度を、1秒、0.5秒、0.3秒の3種類用意しました。

ここからは、筆者の完全な私見です。
科学的根拠はありません。
gifアニメを見て感じたことを述べます。

これによると、最初は、能登半島の北東部の活断層が動いたようです。
すぐさま、能登半島北西部の活断層が動き、その後しばらくは両活断層がパリパリと割れているように見えます。
注釈ですが、北東部の活断層と北西部の活断層は、別々のものではなく、同じものかもしれません。
これも、今後研究者による解析で詳細がわかってくるでしょう。

で、突如、能登半島北東沖の活断層が割れたように見えます。
そこから、この北東沖の活断層上の震源が、やや佐渡島方向に移動していくようにも見えます。
が、そこからは、能登半島北西部・北東部・北東沖ともランダムに地震が起きているように見えます。

みなさんは、どういう解釈をされるでしょうか?

■1sのgifアニメ(2024年1月1日16:01~21:10)

■0.5sのgifアニメ(2024年1月1日16:01~21:10)

■0.3sのgifアニメ(2024年1月1日16:01~21:10)